碧南の農業

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更新日:2021年09月17日

碧南の農業

碧南市は、愛知県のほぼ中央、名古屋市から40 キロメートル圏内に位置し、北は高浜市、安城市に接し、東は矢作川を隔てて西尾市に接し、西部・南部は衣浦港に面した沿岸都市です。地形は、北部から中西部にかけては洪積層の碧海台地、東部から南部にかけては矢作川堆積層からなる市域約35.86 平方キロメートルの平坦地です。気候は、最近3か年(平成27、28、29年)における年平均気温が16.4度と比較的温暖であり、年間降水量は約1,500 ミリメートルで農産物の栽培に適した地域です。

これらの気候と地理的条件を背景に、農業振興地域の農用地約800ヘクタールを基盤として、南部一帯は砂質土壌で露地野菜(にんじん、たまねぎ、かんしょ)を主体とし、野菜指定産地の指定を受け、県下でも有数の産地となっています。北部は水稲、小麦、大豆等の土地利用型作物や、田から畑への転換による果樹(いちじく等)が栽培されています。また、市内各地で施設園芸(トマト、キュウリ、ナス、切り花、観葉植物等)が行われ、畜産も南部の養豚団地を中心に盛んです。

碧南市で収穫される主な作物

主な作物

にんじん

恵まれた沖積土壌において昭和7年から10年にかけて桑園が整理され、その代作としてにんじんが作付されるようになりました。戦後急激に増加し、昭和42年に冬にんじんの指定産地となりました。従来は、あいちの伝統野菜にも指定されている「碧南鮮紅5寸」が主要品種でしたが、現在は品種改良を重ねた『へきなん美人』として、主に中京、北陸、京阪神などに出荷されていましたが、最近では関東にも出荷されるようになり、全国で注目されるブランドとなっています。種まきは8月中下旬で、収穫は11月中旬から3月下旬まで行われます。生産量県下1番の生産地となっています。

1月23日は「碧南人参の日」です。生産者と市内の商工業者が連携してPRを行っています。

たまねぎ

たまねぎ栽培は、にんじん及びスートコーンなど他の露地野菜との輪作体系の中で、昭和35年頃から栽培されるようになりました。昭和45年度に指定産地います。定植は11月から翌年の2月まで、出荷は3月下旬から6月下旬まで行われ、「へきなんサラダたまねぎ」「へきなんたまねぎ」のブランド名で、」主に中京・関東・北海道・北陸市場に出荷されています。

かんしょ

明治末期より綿とともに盛んに栽培されるようになり、大正6年にはかんしょ出荷組合が設立されました。砂土の特性を生かした碧南のかんしょは、早堀かんしょと言われ、新物が少ない時期の7~8月に出荷できます。関東・東北・北海道地方へ出荷されています。

いちじく

昭和5年頃から出荷を目的とした栽培が始まったと言われています。温暖な気候と明治用水を利用した豊かな水利により栽培に適していたため、昭和46年頃から水田転作作物として積極的に増産されました。ハウス栽培では4~8月まで、露地栽培では8月~11月までと長期にわたり収穫され、関東・中京・北陸をはじめ全国の市場に出荷されています。隣の安城市とともに日本一の産地を支えています。

 

データで見る碧南市の農業

出典 第66次愛知県農林水産統計年報(平成30年から令和元年)
作物 作付面積 収穫量 出荷量
冬にんじん 155ヘクタール 8,980トン 8,220トン
たまねぎ 133ヘクタール 9,890トン 9,380トン
冬春きゅうり 4ヘクタール 956トン 906トン
冬春なす 2ヘクタール 255トン 235トン

 

この記事に関するお問い合わせ先

碧南市役所 経済環境部 農業水産課 管理水産係
電話番号 (0566)95-9898​​​​​​​

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