2025年9月

正面入口の風除室では、色とりどりの花々が出迎えてくれます。

最上段にはオレンジのクロサンドラが咲いています。クロサンドラは夏に炎のようなオレンジ色の花を咲かせることから、「サマーキャンドル（夏のろうそく）」という英名がつけられています。

その下にあるビビッドな赤の花はサンタンカです。サンタンカは主に沖縄地方で見られる花で、沖縄三大名花のひとつにも数えられています。その開花時期の長さから、「熱き思い」「喜び」「張り切る」といった花言葉を持ちます。まだまだ終わりそうにない残暑にぴったりの花ですね。

クロサンドラとサンタンカの間には、ゴシキトウガラシがカラフルな実をつけています。

正面入口入ってすぐ、先月から引き続き、大鉢いっぱいのアンスリウムが出迎えてくれます。

アンスリウムは紅団扇（ベニウチワ）という和名を持つように、その大きな特徴となるハート形の花びらに見える部分は、仏炎苞（ぶつえんほう）と呼ばれる葉の部位で、実は細長いひも状の部分の方が花になります。

温室一の見どころである温室中央のタワー前には、正面にグズマニアとレッドパイナップル、左右側にクルクマとアンスリウムが並んでいます。

グズマニアは熱帯アフリカ原産の植物で、筒状になった葉の付け根に溜まった水を吸収して生育するという、特殊な吸水機能を持っています。タワー上部の赤色のグズマニア以外にも、今月は黄色や白やオレンジなどカラフルなグズマニアが入ってきています。

お花以外にも、ガラスの浮玉や貝殻、流木や網などを設置し、まるで温室の中に南国の浜辺が現れたみたいですね。

正面からが見ごたえがあります。ベンチに腰掛けながらゆっくりとご覧ください。