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須田国太郎の芸術 三つのまなざし 絵画・スペイン・能狂言

更新日:2023年11月24日

須田国太郎の芸術

須田国太郎の芸術展チラシ(PDFファイル:1.7MB)

※11月11日(土曜日)に予定していた中谷伸生氏の記念講演会は取りやめとなりました。

当日11月11日(土曜日)はギャラリートークを開催いたします。

なお、11月25日(土曜日)に中谷至宏氏の記念講演会を開催する運びとなりました。

 

展示概要
展覧会名

碧南市制75周年記念事業 開館15周年記念
生誕130年 没後60年を越えて
須田国太郎の芸術-三つのまなざし-

会 期 2023年10月28日(土曜日) ~ 12月17日(日曜日)まで
観覧時間 10時~17時(入場は16時30分まで)
休 館 日 月曜日
観 覧 料

一般900(720)円、高大生600(480)円、小中学生400(320)円
※( )は20名以上の団体料金。未就学児童、市内在住・在学の小中学生・高校生、市内在住の65歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名は無料。受付に証明書をご提示ください。

※11月24日(金曜日)はあいちウィーク期間中の「県民の日学校ホリデー」のため、観覧無料

主 催  碧南市藤井達吉現代美術館、碧南市、碧南市教育委員会
共 催 中日新聞社、公益財団法人 きょうと視覚文化振興財団
協 力 京都国立近代美術館、東京国立近代美術館、京都市美術館
関連イベント 詳細はページ下部をご覧ください。

洋画家の須田国太郎(1891~1961)は「東西の絵画の綜合」という壮大なテーマを掲げ、日本の精神文化に根差した日本独自の油彩画のありかたを追求し、近代絵画史に偉大な足跡を遺しました。

京都に生まれ、幼少時代から絵画に親しんだ須田は「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発展を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在籍中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院において、デッサンを学んでいます。

1919(大正8)年に28歳で渡欧し、スペインのマドリッドを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探求しました。1923(大正12)年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932(昭和7)年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより、1934(昭和9)年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を中心の舞台とし、意欲作を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けられた風格さえ宿しています。

本展では、第1章として須田国太郎の初期から晩年までの「画家の歩み」を紹介。第2章に「旅でのまなざし」として須田自身が滞欧中に撮影した写真と関連する油絵、さらに国内の風景を描いた作品を紹介。第3章では「幽玄へのまなざし」として幼少時より親しんだ能・狂言の世界を描出した作品を展示。第4章では「真理のまなざし」として須田が造形上の芸術的真理を追求した代表的な「黒の絵画」を核とした絵画作品と、学術的な真理の追求として発表した芸術論の著作を紹介しています。また、須田がデザインに注目して蒐集した「グリコの玩具」や愛用のカメラなどの遺品も併せて展示し、須田国太郎芸術の新たな魅力を検証しています。

関連イベント

記念講演会1

演題:「須田国太郎の魅力―三つのまなざし―」
講師: 木本文平(当館館長)
日時:11月4日(土曜日)14:00~15:30
場所:美術館 地下1階・多目的室B
定員:60名(先着順) 聴講無料

記念講演会2

演題:「須田のリアル論」
講師: 梶岡秀一氏(京都国立近代美術館学芸課情報資料室長)
日時:11月18日(土曜日)14:00~15:30
場所:美術館 地下1階・多目的室B
定員:60名(先着順) 聴講無料

記念講演会3

演題:「須田国太郎の画業」
講師: 中谷至宏氏(京都市美術館学芸アドバイザー・成安造形大学教授)
日時:11月25日(土曜日)14:00~15:30
場所:大浜まちかどサロン 2階・多目的ホール
定員:60名(先着順) 聴講無料

ミュージアムコンサート

テーマ:「情熱のスパニッシュ・ラテンミュージックライブ」
演奏者:栗原武啓(ギター)、森薫里(ヴォーカル)、魚住英史(パーカッション)
日時:11月3日(金・祝)14:00~15:00
場所:美術館 1階・ロビー
定員:50名(先着順) 無料
協力:碧南市芸術文化ホール エリアワングループ

ワークショップ

「塗る」×「重ねる」-下地の色の深さを体感しよう-
須田国太郎をはじめ多くの洋画家は、下地に多彩な色を塗り重ねて作品に深みを与えます。さらに上からたくさんの色を重ねて仕上げていきます。
日時:10月29日(日曜日) 10:30~11:45 / 13:30~14:45
対象:一般(中学生以上)
参加費:300円
定員:各10名(先着順)
場所:美術館 地下1階・創作室

申込方法

講演会、ミュージアムコンサート、ワークショップともに 10月6日(金曜日)10:00より 受付を始め、定員になり次第締め切ります。
電話にて 1.氏名 2.電話番号 3.参加人数 をお知らせください。
お申し込みに当たってお知らせいただいた個人情報は受講管理の目的のみに使用します。

ギャラリートーク

展覧会担当学芸員による展示説明です。
日時:11月11日(土曜日)/11月25日(土曜日) / 12月2日(土曜日) / 12月16日(土曜日)
いずれも14:00から約30分
※11月25日のみ、13:30から行います。
予約不要。観覧券をお持ちの上、2階ロビーにお集まりください。

その他

あいち県民の日関連イベント 鑑賞ノート「どうぶつを探そう!」

須田国太郎作品には動物がたくさん登場します。どんな動物が描かれているか、探してみましょう!
日時:11月24日(金曜日)、25日(土曜日)、26日(日曜日)
参加特典:須田国太郎もコレクションしたグリコのおもちゃ付きお菓子(各日先着40個)
※11月24日(金曜日)の「県民の日学校ホリデー」は観覧無料です。

缶バッチ作り

藤井達吉の図案を使用した、オリジナル缶バッチが作れます。大人から子どもまで楽しめます。予約不要。
日程:「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」展会期中の土曜日日曜日祝日
※11月24日(金曜日)は特別に開催します!
場所:1階受付
料金:1つ100円

喫茶コーナー「むぎの家」企画展特別メニュー!

展示期間中は須田国太郎が留学したスペインの家庭料理「牛肉の赤ワイン煮」が提供されます。

この記事に関するお問い合わせ先

碧南市役所 教育部 藤井達吉現代美術館
電話番号 (0566)48-6602

教育部 藤井達吉現代美術館にメールを送る