春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ
春陽会は、在野における洋画の公募団体として1922(大正11)年に結成されました。創立メンバーには、再興日本美術院・洋画部を脱退した小杉放菴、森田恒友、山本鼎ら、草土社の岸田劉生、木村荘八、椿貞雄に加え、萬鐵五郎、梅原龍三郎らを中心とする新進気鋭の画家たちが名を連ねました。
本展は、創立以来の姿勢である「各人主義」を手掛かりに、春陽会の歴史を刻んできた画家の“それぞれの闘い”、そして日本近代美術史における春陽会の意義を、創立から1950年代頃までに活躍した画家の作品140点以上を通して辿ろうとするものです。
展示構成
第1章 始動:第3の洋画団体誕生
小杉放菴、梅原龍三郎、岸田劉生、三岸好太郎ほか
岸田劉生『童女図(麗子立像)』1923年、神奈川県立近代美術館
小杉放菴『羅摩物語』1928年、東京国立近代美術館
三岸好太郎『少年道化』1929年、東京国立近代美術館
小林徳三郎『鰯』1925年頃、碧南市藤井達吉現代美術館
第2章 展開:それぞれの日本、それぞれの道
森田恒友、萬鐵五郎、大澤鉦一郎、宮脇晴ほか
宮脇晴『少女立像』1932年、豊田市美術館
萬鐵五郎『羅布かづく人』1925年、岩手県立美術館
大澤鉦一郎『少女海水浴』1932年、愛知県美術館
第3章 独創:不穏のなかで
木村荘八、鳥海青児、長谷川潔ほか
木村荘八『私のラバさん』1934年、愛知県美術館
前田藤四郎『紅型』1939年、大阪中之島美術館
長谷川潔『アレクサンドル三世橋とフランスの飛行船』1930年、碧南市藤井達吉現代美術館
第4章 展望:巨星たちと新たなる流れ
岡鹿之助、中川一政、駒井哲郎、水谷清ほか
中川一政『向日葵』1982年、真鶴町立中川一政美術館
岡鹿之助『窓』1949年、愛知県美術館
展示概要
展覧会名 | 春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ |
会期 | 2024年5月25日(土曜日)~7月7日(日曜日) ※会期中、一部作品の展示替えを行います 前期:5月25日(土曜日)~6月16日(日曜日) 後期:6月18日(火曜日)~7月7日(日曜日) |
観覧時間 | 10:00~17:00(入場は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円)、高大生 600円(480円)、中学生以下無料 ※( )は20名以上の団体料金。市内在住・在学の高校生、市内在住の65歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名は無料。受付に証明書をご提示ください。 |
主催 | 碧南市藤井達吉現代美術館、碧南市、碧南市教育委員会 |
共催 | 一般社団法人春陽会、日本経済新聞社、中日新聞社 |
特別協力 | 東京国立近代美術館 |
巡回先 | 東京ステーションギャラリー:2023年9月16日(土曜日)~2023年11月12日(日曜日) 栃木県立美術館:2024年1月13日(土曜日)~3月3日(日曜日) 長野県立美術館:3月16日(土曜日)~5月12日(日曜日) 碧南市藤井達吉現代美術館:5月25日(土曜日)~7月7日(日曜日) |
関連イベント
開催記念クロストーク「春陽会の発信力」
日時 | 5月25日(土曜日)14:00~15:30 |
講師 | 入江観氏(洋画家・春陽会会員) 原田光氏(無言館手伝い・元岩手県立美術館館長) 土方明司氏(川崎市岡本太郎美術館館長) 木本文平(当館館長) |
定員 | 60名(先着順) |
会場 | 地下1階多目的室B |
※聴講無料、要申込
開催記念講演会「春陽会の草創と、その後の発展」
日時 | 6月8日(土曜日)14:00~15:30 |
講師 | 田中正史氏(国立アートリサーチセンター主任研究員) |
定員 | 60名(先着順) |
会場 | 地下1階多目的室B |
※聴講無料、要申込
ワークショップ「物語の挿絵を描いてみよう」
※満席となりました。
今回の春陽会展では、中川一政や木村荘八などの挿絵も多数出品しています。春陽会と宮沢賢治との直接的な関係はありませんが、春陽会誕生と同時期に初稿が執筆された『銀河鉄道の夜』は、今なお多くの人々に愛されている名作です。
そこで、今回のワークショップでは、『銀河鉄道の夜』の一場面の挿絵を、透明水彩やアクリル絵具を使って描きます。自由に想像力を羽ばたかせて描いてみましょう。
日時 | 6月29日(土曜日) 1. 10:30~12:00 2. 13:30~15:00 |
対象 | 一般(小学4年生以上) |
講師 | 岩崎里香氏(画家) |
定員 | 各10名(先着順) |
参加費 | 100円 |
会場 | 地下1階創作室 |
※要申込
ミュージアムコンサート「シロクマカルテット」
※満席となりました。
サックス四重奏によるコンサート。※無料で本展をご覧いただけます。
日時 | 6月30日(日曜日)14:30~15:30(14:00開場) |
出演 | 加藤圭一氏(ソプラノサックス・アルトサックス) 大野由紀氏(アルトサックス) 柘植昌走氏(テナーサックス) 大野公善氏(バリトンサックス) |
定員 | 50名(先着順) |
会場 | 1階むぎの家 |
※参加無料、要申込
申込方法
開催記念クロストーク、開催記念講演会、ワークショップ、ミュージアムコンサートともに、5月4日(土曜日)10:00より受付を始め、定員になり次第締め切ります。
電話にて 1.氏名 2.電話番号 3.参加人数 をお知らせください。
※お申し込みに当たってお知らせいただいた個人情報は受講管理の目的のみに使用します。
ギャラリートーク
担当学芸員による展示説明会です。
日時:6月1日(土曜日)、6月29日(土曜日)、7月6日(土曜日)
いずれも14:00から約30分
予約不要。観覧券をお持ちの上、2階ロビーにお集まりください。
その他
「わっぱ堂」コラボベーグル
ベーグルのテイクアウト専門店「わっぱ堂」で、出品作品にちなんだ「ひまわりベーグル」を販売します。
販売場所 |
わっぱ堂 |
販売期間 | 会期中の土日 |
特典 | お店で本展チケットの半券を提示すると、お買い上げ合計金額より50円引きとなります。 |
「CAKE SHOP GOOD」コラボクッキー
出品作品の小林徳三郎『鰯』(碧南市藤井達吉現代美術館蔵)を再現した「いわしちゃんクッキー」を美術館で販売します。
音声ガイド
貸出場所 | 1階受付 |
貸出料金 | 300円 |
ガイド数 | 21件 |
ナレーター | ボランティアグループ「ひびき」 ※碧南市広報などの音声訳や、碧南市民図書館で対面読書サービスを行っているボランティアグループです。 |
更新日:2024年05月24日