栄養士を目指す学生、「へきなん美人」の種まきを学ぶ

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更新日:2023年08月23日

「へきなん美人」の播種(種まき)が一斉にスタート

愛知県碧南市は、冬ニンジンの全国有数の産地です。

ブランドニンジン「へきなん美人」をはじめニンジンの播種作業が、市内の南部や東部など、畑のいたるところで一斉に始まりました。

「へきなん美人」は、鮮やかな紅色で、姿形が美しく、甘く美味しいニンジン。

暑い夏に種をまき、収獲は11月中旬頃から始まり、来年1月がピークを迎えます。

栄養士の卵、美人を学ぶ

「へきなん美人」の播種がピークを迎えた令和5年8月21日(月曜日)、将来栄養士などの食に関する職業を目指す学生らが、へきなん美人の播種の様子を見学しました。

見学に訪れたのは、名古屋市西区にある名古屋文理栄養士専門学校の2年生の学生と担当教員の皆さん。

同校では、学校独自の授業「食育指導」において、地域の特産物の理解を深める活動として碧南特産ニンジン「へきなん美人」に着目。

実際の栽培の様子を見学・体験することでさらに「へきなん美人」の理解を深めようと、担当教員の先生からの依頼を受け、JAあいち中央碧南人参部会が協力する形で実現しました。

長年にわたり培われた作業方法を見学

学生たちは、農家さんから碧南市でのニンジン栽培の歴史や栽培方法などを聞いたあと、専用の機械での播種作業を見学。

その後、機械の構造を見ながら、畝(うね)を立てながら、種を植えて、整地する仕組みを学びました。

初めて見るニンジンの種まき作業は新鮮そのもの

学生たちは、ニンジンの播種作業を初めて見たとのことで、その風景は新鮮そのもの。

見学を終えた学生たちに話を伺うと、

「想像していたよりも畑が大きかった。」

「機械を使って、畝を立てながら一度に4列植えていて、とても効率的だと思った。」

「思ったよりも土がふかふか。」

「機械を使っているけど、まっすぐ畝を立てることができるのは、機械を使う人の技術があってこそ。」

などといった感想を話してくれました。

また、将来、保育園の栄養士を目指している学生は、「保育園の現場では、子どもたちへの『食育』は必要不可欠。ニンジンがどのようにつくられているかという過程やストーリーを知っていることで、今後の活動に役に立つと思う。」と充実した表情で伝えてくれました。

 

生産者も学生の取り組みを応援

今回、播種見学に協力したJAあいち中央碧南人参部会に所属する株式会社棚久の永井千春さんは、「へきなん美人をはじめ碧南市の農業の魅力を伝えたい、広めたいという思いで協力しました。」と話し、生産者としても学生の取り組みを応援しています。

同校の学生は、今後、9月に間引き作業、11月に収穫作業を体験し、へきなん美人の知識を深めていく予定です。

食べ物がどのように作られているかに興味を持つことで、その食べ物がより一層好きになる、そんなきっかけになればいいなと思います。

碧南市も、この学生の取り組みを応援します。

この記事に関するお問い合わせ先

碧南市役所 経済環境部 農業水産課 農政振興係
電話番号 (0566)95-9896​​​​​​​

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