終戦75周年…改めて平和の大切さと命の尊さを…

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更新日:2020年08月04日

今年2020年は、広島・長崎への原爆投下と第二次世界大戦(太平洋戦争)終結から75周年を迎える節目の年です。戦後、様々な形で振り返られてきた当時の記憶も、令和を迎えた昨今では、それを語れる人々も大変少なくなってきています。

戦争が激しかった時代の碧南の人々の生活がどのようなものであったのか、それを語れるのも90歳前後以降の方でないと難しくなってきています。

碧南市では、改めて平和な時代の尊さを感じてもらうことを目的に、碧南市市史資料収蔵品展を開催しています。

昨年度、碧南市に寄贈していただいた大濱町常会(現在の町内会)での配布文書をはじめ、戦時資料を中心に展示することで、大濱町の町民が、国や県などからどのような指示をされて、どのような生活を強いられていたのかを知ってもらい、当時の生活の苦しさや不自由さなどを見つめ直すことで、尊い“平和”を感じていただけたらと思います。また、碧南の文化や歴史にふれることで、碧南市に愛着を持っていただけたらと思います。


*大濱町(おおはま-まち):愛知県碧海郡にあった町で、現在の碧南市の南部地域。

8月4日には、碧南市の棚尾小学校6年生の児童たちが、戦時中のようすを学びに来ました。

児童たちに対して、社会科の教員であった碧南市市史資料調査室の北村調査員は、「親戚の人が大浜にいる人」と質問したり「みんなのお爺さんのお父さんのこと、ひいお爺さんやひいひいお爺さんのことを分かってもらえたら」と児童たちが興味を持つように話しをされ、また、収蔵品展の内容が難しいのでクイズを作りましたと児童たちに伝えました。

北村調査員は早速、「戦争には一番何が必要になる?」と児童たちに話し、「人」「武器」…などの声があり、後に「お金」と答える児童がいました。北村調査員は「こんなに早く答えを出してくれる子がいて、時間短縮になる」とユーモアを交え話し、児童たちからは笑い声が絶えませんでした。

北村調査員は、社会科の教員だったので戦争にお金が必要だということはある程度知っていましたが、改めて、こんなにも集めていたのかというのを感じられたそうです。

戦争に行っている人は命をかけており相当な苦労や大変さがありました。その一方で、残されている人も苦しい生活を強いられており、その生活の様子などを学ぶことで、児童たちには2学期の学習に役立てて欲しいです。

「兵士と家族の間でやりとりされた手紙やハガキの数は?」「2年間に購入できる靴下は何足まで?」「防寒着の原料とするために国民に飼育が奨励されていた動物は?」など、こどもでも分かりやすい内容のクイズとともに、収蔵品展を観覧することができます。

この収蔵品展は、碧南市文化会館の展示室にて、8月20日まで行われています。平和の大切さ、命の尊さについて考えてみませんか。

碧南市市史資料収蔵品展 概要
期間 2020年8月2日~20日 9時~21時
月曜休館(ただし8月10日(月曜日)は開館し翌11日(火曜日)休館)
場所 碧南市文化会館 1階展示室
(碧南市源氏神明町4)
主催 碧南市教育委員会
共催 碧南市遺族連合会
碧南市福祉課
料金 無料
駐車場 無料駐車場あり

 

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