ICF情報把握・共有システムを使った発達支援普及事業
ICF(国際生活機能分類)とは
ICF(国際生活機能分類)とは「人間が生きることの全体像」を表現するために、WHO(世界保健機構)が2001年に採択した人間の生活モデルです。
日々の活動や社会参加などの「生活機能」を全体的な観点から記述・分類したもので、1980年に出されたWHOの障害モデルが全面的に改訂されたものです。またICFは生活機能に加えて、生活機能と相互影響しあう「環境」を重視し、人々が暮らしやすい環境を整えることが障害の軽減にもつながるという考え方に立っています。
ICFは合理的配慮をうたった障害者権利条約の障害観とも深く関連しています。
ICF情報把握・共有システム(ICFシステム)とは
ICFシステムとは、元北海道大学大学院教育学研究院の安達潤教授が研究代表を務めた研究チーム(平成27年~29年)により、ICFの考え方を取り入れて開発された発達支援システムです。
支援者が子どもの発達を支援するための情報(手がかり)を収集・共有し、子どもの状況を理解し、よりよい支援を作り上げていくためのものです。
碧南市では平成30年度から令和4年まで安達教授にご協力いただき、ICFシステムを厚生労働省の発達障害児者地域生活支援モデル事業に活用してきました。
碧南市でのICFキャッチフレーズ
ICF情報把握・共有システムの構成
事業開始の背景
ICFシステムを使った児童の発達支援において、平成30年度からの2年間に渡りモデル事業を実施した結果、下記のような効果がありました。
ICFシステム活用の効果(モデル事業での結果より)
支援者の子どもを見る視点が変わり、情報収集の質、支援会議および支援の質の向上、家庭・教育・福祉の連携に効果があった。また、それらが子どもの姿の変化につながり、保護者も子どもの見方が変化し、精神的にゆとりが生まれ孤立感が解消した。
このように効果も多くありましたが、情報収集の量が多いなど労力がかかることや事前にICFやICFシステムを知る必要があるという課題があがりました。
そのため、子どもの支援に関わる方にICFの考え方とICFシステムの手法を広く活用してもらうため、普及と利用支援を目的に令和2年度より新規事業を展開することとしました。
平成30年度令和元年度発達障害児者地域生活支援モデル事業取組成果 (PDFファイル: 2.0MB)
ICF情報把握・共有システム(ICFシステム)を使った発達支援
【ICFシステム活用機関】
碧南市にじの学園
碧南市親子支援事業 発達支援教室「のんのん」
活用を希望した児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所
【ICFの視点を用いた巡回支援】
発達支援係が実施する巡回支援(園、学校、児童クラブ)では、お子さんの観察と日々の記録を用いてお子さんの見立てを行い、過ごしやすい環境、関わり方等について各機関の支援者へのアドバイスを実施しています。
【ICF視点を用いた日々の支援】
各園では、加配対象のお子さんへの日々の記録をこどもの得意・苦手さだけではなく、『どのような場面・関わりであれば活動や参加ができるか(できないか)』というICFシステムの考え方を用いた記録へと変更し、子どもの姿を環境(支援者の関わりも含め)とセットで見ていきます。
学校での巡回支援等の事前情報記録用紙も、園と同様に、子どもの姿を環境とセットで見る様式へと変更しました。
この記事に関するお問い合わせ先
碧南市役所 こども健康部 こども課 発達支援係
電話番号 (0566)95-9885
こども健康部 こども課 発達支援係にメールを送る






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更新日:2026年05月07日