絹本着色釈迦三尊像 1幅
分類 | 市指定有形文化財 |
種別 | 美術工芸品(絵画) |
所有者 | 林泉寺 |
指定年月日 | 平成31(2019)年3月7日 |
寸法 | 82.8×39.5cm |
品質・形状 | 絹本着色 軸装 |
時代 | 鎌倉 |
蓮華(れんげざ)に足を組んで座る釈迦如来像を中尊とし、向かって右に白象(びゃくぞう)に乗り合掌する普賢菩薩像、左に獅子に乗り如意(棒)を執る文殊菩薩像を配する三尊形式をとる。上部に天蓋(てんがい)を配し、下部は卍字崩截金文(まんじくずしきりかねもん)を置いた緑青地(ろくしょうじ)の壇場とし、虚空には暗い群青を引く。特に、精緻な截金模様をかなり多く使用しているという特徴がある。全体に彩色はよく保全され、高価で知られる群青の質も優れており、当時における最高水準の作品と言える。本図の制作年代は鎌倉時代、13世紀前半とみられる。なお、本図に添う文化9(1812)年附の住吉広尚による極書(きわめがき)には、本図作者を源慶(-1216)と極めている。
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更新日:2020年03月11日