26年度2期「碧南の歴史と文化 鉄眼版一切経」

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更新日:2019年10月14日

常設展「碧南の歴史と文化」 26年度-2期 碧南の文化財6「鉄眼版一切経」

概要
 期間  平成26年8月23日(土曜日)〜11月16日(日曜日) 午前10時〜午後6時(月曜日休館) 
 場所  碧南市藤井達吉現代美術館(碧南市音羽町1丁目1番地)地下1階 情報コーナー
 主催  碧南市教育委員会
 内容 今回の展示では、貞照院所蔵の市指定文化財「鉄眼版一切経」をご紹介します。
「鉄眼版一切経」とは、黄檗宗の僧鉄眼(1630〜82)がつくった、日本初の整版による流布版の大蔵経(一切経)のことです。大蔵経は仏教の経典を集成したものの総称です。当時は1648(慶安元)年に天台宗の僧天海(1536〜1643)がつくった天海版一切経が刊行されていましたが、印刷部数は少なく限られた寺院にしか納められませんでした。
そこで鉄眼は、広く日本に流布する大蔵経の出版を思い立ち、1671(寛文11)年より刻蔵を始め1681(天和元)年一応の完成をみて、やがて全国各所に納入されました(黄檗版大蔵経)。
碧南市霞浦町にある貞照院には、1712(正徳2)年に購入された「鉄眼版一切経」2,241冊が280帙に収められて現存しています。毎年夏になると曝書(虫干し)され良好に保存されています。
そこで今回の展示では、貞照院所蔵の「鉄眼版一切経」の一部を展示します。また黄檗版大蔵経の出版と流布、貞照院で行なわれている虫干し法要の様子などについて紹介することと致しました。貴重な文化財が300年にもわたり保存されている様子の一端を感じ取っていただければ幸いです。
貞照院経蔵内の輪蔵に収められた「鉄眼版一切経」

この記事に関するお問い合わせ先

碧南市役所 教育部 文化財課
電話番号 (0566)48-6602

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