「女性が一番困ったのはトイレ」~一日前プロジェクト

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更新日:2023年04月07日

【今回の学び】

家庭や会社での、携帯トイレの備蓄が効果的です。

女性が一番困ったのはトイレ

東海豪雨(2000年9月)で被災 - 60代女性の声

隣近所5世帯ぐらいが近くのホームセンターの屋上に避難していました。避難所に行く時間の余裕がなかったのです。小さい子どもがおったり、妊婦さんがおったり、重度の障害児がおったり、それぞれに家庭の事情がありました。

屋上にある駐車場ですから屋根もなく、もちろんトイレもありません。雨がジャアジャア降り、コンクリートに叩きつけられては水しぶきとなっていました。

食べる物がなかったのも辛かったけれど、何と言っても一番困ったのは、トイレでした。男性はあっちこっち、雨の中で用を足していたけれど、女性はそんなわけにはいかんもので、うちの娘も「いい、いかない」って。体に良くないと言っても、夜中の2時から翌日の夕方の4時ごろまでずっと我慢をしていました

ようやく自衛隊のボートが回ってきて乗り込む順番を決める際に、みんなが「あんたのとこ一番でいい」って言ってくれて、嬉しかったです。

東日本大震災で起きたこと 「仮設トイレが来ない」

[出典:避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(内閣府)]

仮設トイレが被災地の避難所に⾏き渡るまでに要した⽇数

  • 3日以内 - 34%
  • 4日以上 - 66%(最も時間を要した自治体は65日)

災害時には、仮設トイレがすぐに避難所に届くとは限らず、避難者数に比べてトイレの個数が不足することがありえます。

東日本大震災では、発災から数日間で、トイレが排泄物の山になり、劣悪な衛生状態となったところも少なくありません。 また、トイレの設置場所が暗い、和式トイレである、段差があるなどの問題により、高齢者、障害者、女性、子供などにとって使用しにくいものもありました。 このことから、トイレの使用を減らすために水分や食事を控えることとなり、避難者の心身の機能の低下や様々な疾患の発生・悪化が見られました。

発災直後や在宅避難を想定すると、携帯トイレの備蓄が効果的です。また、自宅や会社でも使いやすいため、備蓄に適しています。 

一日前プロジェクト

「災害の一日前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか」と、地震や水害などの被害に遭われた方々に問いかけました。 「タンスがあんなに簡単に倒れてくるなんて思わなかった。」というお話や、「家族と連絡が取れずとても不安だった。」というような体験談から、私たちは何かを学びとることができるでしょう。


出典:内閣府ウェブサイト https://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/ichinitimae/index.html

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  • 防災計画係 電話番号 (0566)95-9874
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