車中泊避難

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更新日:2025年11月06日

災害時に、避難所が満員、余震や感染症が不安、プライバシーを確保したい、幼児や障がい者、ペットと一緒に避難したい、などの理由から、車中泊避難を選択する人もいると思います。 推奨される避難方法ではありませんが、 やむを得ず車中泊避難をする時に、 気を付けるべきことをまとめました。

[出典:あいち・なごや強靱化共創センター「災害時 車中泊避難GUIDE」]

市内で車中泊避難できる場所

まずは自宅の安全なところ、次に親戚や友人宅敷地内など、縁故避難先での車中泊避難を検討してください。それが難しい場合、大規模災害時に避難所を開設した場合に限り、一部の小中学校を除く各グラウンドの定められたエリアを車中泊スペースとします。

車中泊避難の注意点

エコノミークラス症候群の対策

狭い車内に同じ姿勢でいると、足に血栓(血の塊)ができ、それが肺の血管に詰まるエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)を発症するリスクがあります。エコノミークラス症候群を予防するために、以下を心がけましょう。

  • 眠る時は、足をあげるか、できるだけ体を水平にする。
  • ゆったりとした服装で過ごす。ベルトを緩める。
  • 適度に水分をとる。(アルコールは控える)
  • かかとを動かしたり、ふくらはぎをマッサージしたりする。
  • 長時間、車内に同じ姿勢でいることを避ける。
  • 時々、車外に出て歩いたり、体操したりして体を動かす。

一酸化炭素中毒の対策

車の中に避難して、長時間アイドリング状態にしていると、一酸化炭素中毒の危険性が高まります。一酸化炭素中毒になることを避けるために、以下を心がけましょう。

  • 一晩中のアイドリングは避け、また他の車の排気ガスを取り込まないように距離をとって駐車する。
  • こまめに車の窓やドアを開けて、空気の入れ替えを行う。(降雪時は特に注意して、マフラー周りを除雪する。)

熱中症、低体温症の対策

暑さ対策

  • サンシェードなどで夏の日差しを防ぐ。
  • 防犯対策をしっかりしたうえで、車の窓やドアを開けておく。日中は、できるだけ車内に居ないようにする。

寒さ対策

  • ウィンドシェードやカーテンなどを使ってガラスから伝わる冷気を遮る。
  • 夜間の底冷えを防ぐためにシートを敷き寝袋などでしっかりと体を保温する。
  • アウトドア用のダウンや、発熱&保温インナーなどの衣類で体を保温する。

安全な場所の確保と防犯対策

車内で寝ている時は無防備な状態です。駐車する場所や防犯対策にも心がけましょう。

  • 傾斜地では駐車しない。やむを得ず駐車する場合はタイヤに輪止めをしてサイドブレーキをかけておく。
  • 車上荒らしやいたずらにあう可能性があるため、人気のない暗い場所での駐車は避ける。
  • 防犯対策として、鍵をかけて窓に断熱マットや段ボールを貼り付けて中が見えないようにしておく。

車中泊避難の備え

自動車の座席がフルフラットになるかどうかを確認する

水平に寝られる環境をつくることは、エコノミークラス症候群への有効な対策です。ポイントは足を伸ばして休めること。座席がフルフラットにならない場合は、段差やすき間を埋めるクッションやタオルを利用すると良いでしょう。

必要な備蓄品の準備

車には空調や充電機器が装備されていて、短期の避難生活ではさまざまなグッズを用意することで快適に過ごすことが可能です。一方で避難生活が長期化することも視野に入れて、必要な物を積み込めるように準備しておきましょう。

あなたが「見える」存在でいるために

車中泊避難者の存在を正確に把握することは、現状では難しく自治体による支援や物資の配給が困難となる可能性があります。孤立しないためには、自ら情報提供・情報収集することが必要です。

居場所と人数を伝える

車中泊避難していることを自治体や必要に応じて地域の人に伝え、自分や家族の構成、健康状態などを把握してもらうことが重要です。近くの避難所で、車中泊避難をしている家族の人数や構成、場所などを伝えて避難者名簿等に登録しておきましょう。地域の人から「見える」存在でいることが、後から支援を受けるためにも必要です。

情報を入手する

碧南市LINE公式アカウントでは、避難情報、避難所開設情報、気象警報などの防災情報が受信できます。

避難はいつどこへ?

避難経路、避難場所の確認

ハザードマップを確認し、避難経路と避難場所を確認しておきましょう。

災害時の警戒レベルと避難行動

台風や集中豪雨などにより、水害や土砂災害などが発生するおそれがある場合、災害発生の危険度と住民の皆さんがとるべき行動を、5段階の警戒レベルを用いて発令します。警戒レベルは、災害発生の危険度が高くなるほど数字が大きくなります。

発令する場合は、碧南市LINE公式アカウントやへきなん防災メール、同報無線(屋外スピーカー)などで周知します。

豪雨時の屋外の移動は、車も含め大変危険です。自主的に早めの避難をしましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

碧南市役所 市民生活部 危機管理課

  • 危機管理係 電話番号 (0566)95-9874
  • 地域防災係 電話番号 (0566)95-9875

市民生活部 危機管理課にメールを送る