十二光筥 〈銘無礙光仏〉 1基

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更新日:2020年03月27日

十二光筥(称名寺蔵、画像提供:愛知県総務部法務文書課県史編さん室)

(画像提供・愛知県総務局総務部法務文書課県史編さん室)

概要
分類 県指定有形文化財
種別 美術工芸品(工芸品)
所有者 稱名寺
指定年月日 昭和36(1961)年3月30日
寸法 高さ37.9cm 横39.4cm 奥行27.3cm
時代 鎌倉

 

時宗遊行二祖他阿真教(たあしんきょう、1237-1319)所用と伝えられ、時宗独特の法具である。従来、阿弥陀の徳を人格化した十二光仏にかたどって12箱を一具とし、一行12人がおのおのに経巻法衣、その他旅具を入れて背負ったものである。しかもそれは経机に代用したり、説教の時一列に並べて結界への利用をも考慮して創案されたものといわれている。しかし全国的にその遺例が誠に少なく、これはおそらく現存の最古のものかとも推測され、まことに珍重されるべきものである。厨子状で上下二段に分かれ、全体に黒漆を塗る。蓋の表面は赤白黒塗り分けて二河白道(にがびゃくどう)にかたどり、蓋裏に無礙光仏と朱書がある。鎌倉末期の形式をそなえている。

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